土壁の家について〜環境や身体にやさしい、竹小舞の土壁〜

「竹小舞(たけこまい)下地」とは竹を一本一本縄で編んで作る下地。昔ながらの工法です。

現在の内装の壁には、ほとんどが石膏ボード類を下地にして、ビニールクロスを使用するのが一般的ではないでしょうか。

土壁を塗ったところ

竹小舞に土を塗った所それに比べ、先人の知恵である「竹小舞下地の土壁」は、自然素材のみで造られているので安全です。

ここ静岡県では、本当に「土壁の家」が少なくなり、今はどの人に聞いても「珍しい・懐かしい」と思う人ばかりではないでしょうか。昔は、当たりまえの施工方法だったのに……。

でも、他県へ一歩出てみると、特に西よりの愛知県、岐阜県・三重県などは少なくなってきていますが、静岡県ほどではありません。これから建つ家には『環境によく、身体に良いもの』を一軒でも多くの家々にお薦めしたいですね。

●土壁の性能(土壁にはどんな効果があるのでしょうか?)

   
■壁体の蓄熱作用
  • 室内の温度変化がゆるやかなので結露しにくい。
  • 不快感が減少する。
■防火作用
  • そもそも江戸時代は木で家がほとんど造られていた。しかし火事が多く、木が多いと燃えてしまうので土壁を取り入れたらしい。
■湿度調整
  • 湿度があがりにくく、カビ、ダニなどの防止によい。
  • 夏湿度が下がることにより、涼しく感じる。
  • 冬乾燥しすぎることを防ぐ、気温の割りに暖かく感じる。
  • (粉塵が舞いにくい→風邪をひきにくい)
■防音に優れている
  • 土壁内部には空洞がなく厚さがあり、又一定の重さがあるため、防音効果に優れている。
■環境にもやさしい
  • 土壁や漆喰などは、一般的な汚れはつくが、それが味わいになってくる。
■身体にやさしい
  • タバコの煙や浮遊粉塵などの汚染物質を吸着しやすい働きがある。
  • さらに吸着後の放散量も少ない。
■古くなっても「汚い」感じがしないで、かえって味が出てくる。通常ビニールクロスなどは、10年くらい経つ継ぎ目・汚れが気になったりして「張替え」を考えますが、土壁や漆喰などは、一般的な「汚れ」は、付きますが、それがかえって味わいになってきます。
藁は、断熱の役目を果たすことで冬は暖かく、夏涼しい家を保つことができます。
もちろん土壁の断熱の役目は永遠にかわりません。

●土壁について

土をねっている様子 ポンプを使い土を建物の中に送っている

土壁の準備の様子

現在、ボート下地に変わっている今、この方法ができる職人が少なくなってきています。特にこの静岡県では、かなり少ないです。

昔は当たり前だったこの工法も、工業化された住宅、材料に変化し、ここに本来の職人の姿は少なくなりました。日本の伝統を絶やさず将来を考えたいですね。

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